出版社内容情報
ビジュアル資料でたどる黄金期の万国博覧会
人類史上、最古にして最大の国際イベント「万国博覧会」。1851年ロンドンで産声をあげた「万博」はそのあり方を時代に応じて変化させながら、今に至っています。
その詳細は既刊本である『万博の歴史―大阪万博はなぜ最強たり得たのか』(2016年10月刊)において平野暁臣氏がつまびらかに解説していますが、本書は、この『万博の歴史』が積み残していたビジュアル面を補完するもの。『万博の歴史』が〓読む万博史〓とするならば、本書『図説・万博の歴史』は〓見る万博史〓です。
クリスタルパレスやエッフェル塔をはじめとするアイコンの数々、壮大華麗な会場、独創的なパビリオン、歴史をつくった新技術、驚愕する大衆、オリエンタルな日本館…。
千点におよぶ膨大なビジュアル資料をとおして、「万博がいかに強力なイベントだったか」「大衆社会にどんなインパクトを与えたのか」「万博はいかなる課題に直面し、どのように姿を変えてきたのか」などが直感的・体感的にわかります。
万博の本質は、万博史を俯瞰で眺めたときにはじめて見えてくるもの。「万博のいま」を考えるうえでも、本書のビジュアル体験は大きな示唆を与えてくれるはずです。
目次
1 未来と異国のワンダーランド
2 世紀末の幻影
3 台頭するアメリカ模索するパリ
4 第二世代の胎動
5 勧業博から大阪万博へ
主な国際博覧会
著者等紹介
平野暁臣[ヒラノアキオミ]
空間メディアプロデューサー。現代芸術研究所代表取締役。岡本太郎記念館館長。1959年生まれ。大阪万博で岡本太郎が創設した現代芸術研究所を主宰し、イベントやディスプレイなど“空間メディア”の領域で多彩なプロデュース活動を行う。博覧会にも豊富な実績があり、92年セビリア、同年ジェノバ、93年デジョン、98年リスボンなど万博の日本館を5回にわたってプロデュース。国内博の経験も豊富で、94年三重、96年佐賀など5つの地方博・25のパビリオンを制作した。実務者として博覧会制作に関する著作・論文を数多く著しているほか、85年つくば万博以降に開催されたすべての万博を自身の目で見ている万博研究の第一人者でもある。このほか、川崎市岡本太郎美術館、六本木ヒルズアリーナ、ダボス会議ジャパンナイト、ジャナドリヤ祭日本館、「明日の神話」再生プロジェクト、岡本太郎生誕百年事業など、話題になった数々のプロジェクトを手がけ、現在は「太陽の塔」再生プロジェクトを率いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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