出版社内容情報
戦後、ソ連軍の捕虜となって極寒の地で過酷な労働を強いられ
60万人もの日本人が連行された歴史。
胸に突き刺さるような87枚の油絵と体験記で
体験者が次の世代に伝えるメッセージとは。オールカラー!
友よ、答えてくれ! お前の家族に何と伝えればよいのか!
(極寒の埋葬)
馬も大粒の涙を流して死んでいった。そして代わりに人がソリを引く
(人間馬そり)
「働け!早く」凍結した土はコンクリートのように固い
(赤軍兵舎の水道工事)
勇崎 作衛[ユウザキ サクエイ]
ゆうざき・さくえい
?シベリア抑留者で画家。1923年富山県生まれ。
21歳で満州に召集(衛生兵)され、
翌年、捕虜となり3年間、収容所生活の後引き揚げ。
帰国後にシベリアでの体験を再現した。
全国各地で展覧会を行い、本書に掲載した87枚の作品群や
スケッチを発表。
ドキュメンタリー番組NNNドキュメント
「八十八枚のシベリア」(2005年)で放送され話題を呼ぶ。
2011年死去。
石黒 謙吾[イシグロ ケンゴ]
いしぐろ・けんご
?著述家。1961年金沢市生まれ。叔父がシベリア抑留体験者。
映画化された『盲導犬クイールの一生』(文藝春秋)をはじめ、
『2択思考』(マガジンハウス)、
『分類脳で地アタマが良くなる』(KADOKAWA)、
『7つの動詞で自分を動かす』(実業之日本社)、
短編集 『犬がいたから』(集英社)など著書多数。
編集者としても『日本は、』(G・D グリーンバーグ/彩流社)、
『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ/新潮社)、
『読む餃子』(パラダイス山元/新潮社)など、
手がけた書籍は150冊以上。
内容説明
あなたの家族がこの収容所にいると想像してみてください。冷凍庫より寒い地で、死に至る労働と飢え。人としての尊厳とは?死者は6万人とも34万人とも…
目次
将校官舎の惨劇
丸坊主の日本女性
運命の拉致行
ソ連領 初の驚き 少年盗人集団
シベリア着第一日目の恐怖
バイカル湖の秋
バイカル湖暮景
第七大隊収容所 髭のO大尉
寒さと空腹の伐採作業
残飯あさり―赤い吹雪〔ほか〕
著者等紹介
勇崎作衛[ユウザキサクエ]
シベリア抑留者で画家。1923年富山県生まれ。22歳で満州で捕虜となり、3年間の収容所暮らしを送り引き揚げ。復員後は、東京で家具商を営みながら、記憶を頼りにシベリアの体験をスケッチで再現していった。65歳からは油絵を始め、その後20年近くにわたりシベリア抑留体験の作品を描き続ける。2011年逝去
石黒謙吾[イシグロケンゴ]
著述家・編集者。1961年金沢市生まれ。伯父がシベリア抑留者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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馨
古本虫がさまよう
Haruka Fukuhara
としき