内容説明
『源氏物語』における出来事は、それぞれの主題にぴったりの季節を選んで描写されていた。春の誕生、夏の恋、秋の離別、冬の寿賀…人間模様に季節を添わせることで、源氏の物語はより情緒の深いものとなる。登場人物たちの生・病・死・恋・別れなどを、季節の描写やその背景との関係から物語を楽しむ一冊。
目次
春―誕生と出逢いの物語(誕生の物語;出逢いの物語)
夏―密通・密会と病気・妊娠の物語(密通・密会の物語;病気・妊娠の物語)
秋―離別・死別の物語(離別の物語;死別の物語)
冬―行幸・参詣と寿賀の物語(行幸・参詣の物語;寿賀の物語)
著者等紹介
渋谷栄一[シブヤエイイチ]
1951年埼玉県菖蒲町生。1980年3月國學院大學大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。専攻は国文学源氏物語。現職、高千穂大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。