内容説明
戦争の時代と称される20世紀に、日本をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカにおいて封建的束縛からの解放や政治・経済的な自立、男性との共生などを模索した女性作家たち。その文学的営為についての世界的な潮流を俯瞰する。
目次
1 二〇世紀女性文学の見どころ(長編大河小説の伝統と大家族の分裂;子どもへのまなざしと大人への目配り ほか)
2 世界の動き―女性作家たちをめぐって(ヨーロッパにおける女性の目覚めと自立への戦い;日本女性作家たちの外国との関わり―一九六〇年代の大庭、有吉、そして倉橋を中心に ほか)
3 二〇世紀女性文学の新視角(二〇世紀に見る女歌の系譜―『みだれ髪』から『サラダ記念日』へ;少女マンガとフェミニズム―一九七〇年代、黄金時代の一断面 ほか)
4 二〇世紀女性文学への案内(与謝野晶子『みだれ髪』;ベアトリクス・ポター『ピーターラビットのおはなし』 ほか)
著者等紹介
児玉実英[コダマサネヒデ]
同志社女子大学名誉教授
杉野徹[スギノトオル]
同志社女子大学学芸学部教授
安森敏隆[ヤスモリトシタカ]
同志社女子大学学芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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