内容説明
祀られる神=「もの神」、祀る神=「たま神」など新たな視座から、はじめて解き明かされる古事記神代神話の深層とは。物語に秘められた祭祀の系譜から天皇の始原を書き換える、野心的「古事記」解釈。
目次
『古事記』神代神話以前
祭祀時空の存立―イザナキ・イザナミ神話1
世俗時空の整序―イザナキ・イザナミ神話2
黄泉国・葦原中国の分離―イザナキ・イザナミ神話3
「妣が国」への衝迫―アマテラス・スサノヲ神話1
アマテラス・スサノヲの子産みとアマテラスの死―アマテラス・スサノヲ神話2
尊貴なたま神アマテラスの現出―アマテラス・スサノヲ神話3
流離するスサノヲ―アマテラス・スサノヲ神話4
出雲国の統括―オホクニヌシ神話
「天つ神の子」による葦原中国の統括―ホノニニギ神話
「神の女」「神の子」から天皇へ―ホヲリ神話
『古事記』神代神話の思想
著者等紹介
佐藤正英[サトウマサヒデ]
1936年生まれ。東京大学文学部名誉教授。専攻、日本倫理思想史・倫理学。1965年東京大学院博士課程単位取得満期退学、東大文学部教授を経て、2006年まで共立女子大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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