内容説明
７つの視座―「出自と俳諧」「遊廓」「武家批判」「苦境」「文体」「引用」「享受」から立ち現れる新しい西鶴の相貌。異色の西鶴案内。急逝した西鶴研究者谷脇理史氏を偲ぶ追悼出版。
目次
第１章 西鶴―出自と俳諧
第２章 五感の開放区としての遊廓―西鶴の好色物を理解するために
第３章 西鶴“武家”批判の視座
第４章 町人物の展開と晩年の達成―「失敗」と「苦境」を描く作品の誕生
第５章 文体と作品の構造―テキストに内在する「はなし」
第６章 引用の修辞学―切り裂き魔・西鶴
第７章 後続浮世草子から照らし出される西鶴
著者等紹介
谷脇理史［タニワキマサチカ］
昭和１４年１１月２４日群馬県館林市生まれ。昭和３７年３月早稲田大学第一文学部卒業。昭和４３年３月早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。跡見学園女子大学、筑波大学を経て、平成２年４月より早稲田大学文学部教授。昭和５８年３月文学博士（早稲田大学）。平成２１年８月２８日逝去。平成２２年４月早稲田大学名誉教授
広嶋進［ヒロシマススム］
神奈川大学教授。昭和２７（１９５２）年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。博士（文学）（早稲田大学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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