内容説明
迷宮、人は自らそれを作り出す。人の意識が不安にかられて妄想を生み、迷宮へと変容するからだ。迷宮の意味をグラック、カフカ、小川国夫、萩原朔太郎など七人の作家に問う。
目次
1 文学の迷宮崇拝
2 迷宮、心の住み処
3 グラック、境界の迷宮
4 カフカ、物語の迷宮
5 小川国夫、変身の迷宮
6 デュラス、愛の迷宮
7 ベンヤミン、アレゴリーの迷宮
8 ボルヘス、自己幽閉の迷宮
9 萩原朔太郎、郷愁の迷宮
著者等紹介
堀田敏幸[ホッタトシユキ]
フランス文学研究者。1952年、愛知県生れ。愛知学院大学教授、名古屋大学大学院卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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