内容説明
ベトナム戦争から、ワインバーガー=パウエル・ドクトリン、湾岸戦争、RMA、対テロ戦、イラク戦争までを貫徹するアメリカ軍事の戦略文化を解明する。
目次
序章 冷戦終結とアメリカの国防政策
第1章 アメリカの軍事力の特質
第2章 国防政策をめぐる論争の焦点―アメリカの戦略文化を中心に
第3章 ベトナム戦争と冷戦期の国防政策―冷戦後のプレリュードとして
第4章 最大の敵の喪失と新戦略の模索―ブッシュ(父)政権の国防政策
第5章 冷戦と9.11の狭間で―クリントン政権の国防政策
第6章 米軍の「変革」(transformation)と二つの戦争―ブッシュ(子)政権の国防政策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッキー提督
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タイトル通り、冷戦後から2008年までを中心にした通史的な纏めであり大変役に立つ。筑波大学図書館にて。2014/10/10
電球
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本書は冷戦以降のアメリカ軍の再編と国防政策を解説している。冷戦後と題打ってはいるがアメリカの国防政策はワインバーガー・ドクトリンや民主主義拡大論といった冷戦時代の政策も大きく影響している為、冷戦中の政策に関しても説明されている。 また、アメリカの国防政策をテーマごとに深く論ずる文献は数多くあるが、本書のように通史的に解説する日本語文献は少ない為アメリカの国防政策を概観する上で貴重な一冊なのは間違いない。 注意としては本書では核戦略に関して扱ってはいないので、それが目当てな場合は他の文献を当たる事を勧める。2014/01/20