内容説明
危機下のEUが保つ規制力はどこから来るのか。世界標準・規制の形成に向かうEUの戦略・論理・手法を、金融・環境政策から入管・援助政策まで多面的に考察する。
目次
EUの規制力―危機の向こう岸のグローバル・スタンダード戦略
第1部 EU規制力の論理、手法、起源(EUの規制力の定義と分析視角;EUの規制力と法;EU規制力の史的形成;EUの標準化戦略と規制力)
第2部 グローバル市場におけるEU規制(EU競争法の対外的な規制力;国際貿易を通じたEUの規制力―「動物福祉」貿易制限の評価と意義;EUの環境政策と規制力;国際きんゆうガヴァナンスにおけるEUの規制力―リーマン・ショック後を中心に;航空政策におけるEUの規制力)
第3部 移民・開発・平和―政治的規制主体としてのEU(人の移動に対するEUの規制力;EUの国際開発援助政策に見る規制力の限界―利他性・規範性の後退;平和構築におけるEUの規制力とその限界)
第4部 日本はどうするべきか(EUの規制力と日本へのインプリケーション)
著者等紹介
遠藤乾[エンドウケン]
1966年生まれ。オックスフォード大学大学院D.Phil修了、政治学博士。現在、北海道大学公共政策大学院教授
鈴木一人[スズキカズト]
1970年生まれ。英国サセックス大学ヨーロッパ研究所博士課程修了、D.Phil(Contemporary European Studies)。現在、北海道大学公共政策大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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