内容説明
この物語が、なぜ胸を打つのか。神武天皇からバトンを渡された日本の「国固め」。古事記が、即位もしていない皇子の生涯を、なぜ破格の扱いで記したのか。南は鹿児島、北は岩手まで日本各地の伝承を検証。新聞連載時から大評判、待望の単行本化!
目次
父子の確執
熊曽国
出雲国
父と叔母
尾張国から相武国へ
吾嬬国
東征帰路
伊服岐能山(伊吹山)
思国歌
白鳥伝説
父の親征と慰霊
天皇への系譜
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
13
ヤマトタケルの生涯。今でいう16歳で神武天皇より受けた日本の国固め。西征、東征し知力と出し抜きで見事に統制していく。しかし、その最期は油断と恐れ。今の三重県鈴鹿市、亀山市付近で崩御する。皇子でありながらその生涯には心揺さぶられるとともに、伝承の地を訪れたい。良書、これは良書。2017/12/25
吉田裕子
1
産経新聞での連載記事をまとめたもの。郷土史家の語りレベルの少々眉唾ものの記述も含まれるものの、ヤマトタケルの伝承が残る全国のゆかりの地などを多く知ることができ、歴史旅行を楽しみたい人にはうってつけだろう。やや脱線的な補足の回も多いので、百科事典等でヤマトタケル伝説の大きな筋を把握してから読んだほうが楽しみやすそう。2021/02/06
鈴木貴博
1
これまで大和、熱田、大鳥、能褒野墓、羽曳野・御所・加佐登の白鳥陵、居醒の清水、忍山、焼津、草薙、足柄、酒匂、走水、木更津、君津、袖ヶ浦その他房総各地等々ヤマトタケルのゆかりの地を巡ってきたが、まだまだ行ったことがない場所が載っているということでこの本を手にとる。古事記・日本書紀等によるヤマトタケルの生涯の行程に沿ってそのお話とともに現在に残るゆかりの地が紹介されている。新たに訪問するべき場所をいくつかチェックするとともに、ヤマトタケルの物語とそれが表す様々なことについて認識を新たにし、想いを馳せた。2018/08/11
H
1
ヤマトタケルの足跡を追った見事な記録。まさに義経に通じる日本の英雄だね。子供の頃、マンガ日本の歴史で読んだのが懐かしい。学校で教えるべきでしょう。2018/01/17