内容説明
ユネスコが日本人で初めて「世界の偉人」に選出した紫式部。あまり定かでなかったその生涯が、本名、若き日の動静、宮廷生活、晩年の様相、歿年、墓所等にわたって、ここに明らかにされる。また、哲学者としての紫式部の思弁の核心にも迫っている。2008年の『源氏物語』千年紀を前に、紫式部の実像を明らかにする大冊。
目次
第1章 紫式部の境涯(紫式部の本名;若き日の紫式部 ほか)
第2章 紫式部をめぐる人びと(紫式部の伯母と従姉;源典侍と紫式部 ほか)
第3章 紫式部と『源氏物語』(若紫の君;源氏の物語 ほか)
結語にかえて(紫式部の影響と研究の歴史;『大島本源氏物語』の由来)
著者等紹介
角田文衞[ツノダブンエイ]
1913年、福島県生まれ。1937年、京都帝国大学文学部史学科卒業。1939~42年、イタリアに留学。1949~53年、大阪市立大学助教授。1951年、同学の士と共に古代学協会を創立。1953~67年、大阪市立大学教授。1967~88年、(財)古代学協会運営の平安博物館教授兼館長。改組により1988年、古代学研究所教授兼所長(現在)。1990年、(財)古代学協会理事長(現在)。(社)紫式部顕彰会会長(現在)。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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