内容説明
かのアーサー・シモンズが「我がイギリス文学において最も美しい散文の書物」と絶讃し、日本にもたらされた最初のペイターの著作でもある『ルネサンス』を軸に、人と作品を十二名のペイタリアンが縦横に論じる。
目次
第1部 芸術家論(非在の美学―「ミケランジェロの詩」考;「ジョルジョーネ派」の批評言語;ペイターはダ・ヴィンチになにを見たか―唯美主義的リアリズムから単性生殖願望まで ほか)
第2部 『ルネサンス』の諸相(「鳩の翼」が意味するもの―『ルネサンス』の題辞をめぐって;「黄金の書」から『サント・ヴィクトワール山』へ―ペイター、ホイッスラー、フライ;ペイターにおける判断保留について―“無関心”を手掛かりにして ほか)
第3部 ペイターと中世(『ルネサンス』に描かれた中世;ペイターと十二世紀ルネサンス)