内容説明
なぜ拉致問題は行きづまったのか。蓮池透さんの日本政府へのいらだち、横田早紀江さんの内面問題、客観性を欠くマスメディア論調や「拉致問題対策本部」批判。感情的な世論に迎合することなく冷静に北朝鮮外交を展望する。
目次
1 拉致問題を考える―家族の視点から
2 横田家三代女性たちの気持ち
3 資料・横田めぐみさんとその家族を描いた二つの作品
4 キリスト者として拉致問題を問う
5 拉致問題と日本国家の立場
6 マスメディアと拉致問題、家族会
7 拉致問題対策本部の四年間
8 拉致問題と日朝国交正常化
著者等紹介
蓮池透[ハスイケトオル]
1955年生まれ。東京理科大学電気工学科卒業、エネルギー関連会社に入社。1997年より2005年まで、「北朝鮮による拉致被害者家族会」の事務局長をつとめる
和田春樹[ワダハルキ]
1938年生まれ。東京大学文学部卒業。現在、東京大学名誉教授、日朝国交促進国民協会理事・事務局長
菅沼光弘[スガヌマミツヒロ]
東京大学法学部卒業。1959年、公安調査庁入庁。ドイツ・マインツ大学留学、対外情報活動部門を中心に旧ソ連、北朝鮮、中国の情報収集に35年間あたる。対外情報の総責任者である調査第2部長を最後に1995年に退官。現在、アジア社会経済開発協力会会長
青木理[アオキオサム]
1966年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、共同通信社に入社。東京社会部で警視庁警備・公安などを担当。2002‐06年までソウル特派員。現在、フリーランスのジャーナリスト
東海林勤[ショウジツトム]
1932年生まれ。東京神学大学とニューヨーク・ユニオン神学校の修士卒。日本基督教団豊島岡教会牧師、日本キリスト教協議会総幹事等歴任。70~80年代の約20年間「徐君兄弟を救う会」代表、韓国問題キリスト者緊急会議実行委員。1990年「高麗博物館をつくる会」代表。2001年から「高麗博物館」(NPO)初代理事長。現在理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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