出版社内容情報
多くの人の心を動かした手描きPOPを新宿店の棚にある状態そのままで撮りおろし掲載したPOP集
第1章 ありがとう――新宿店スタッフが感謝をこめてお客様におススメしたい一冊
●“ありがとう”がいっぱいです。(文芸書担当・村尾啓子)
第2章 本音を言えば、この芸術書が売りたかった!!
●本音を言えばこの本を売りたかった!!(芸術書担当・松岡千恵
第3章 わたしたち、本にはいつも片想い?――書物に対する欲望と快楽、その時代的考察
●最後のラブレター(児童書担当・兼森理恵)
第4章 さようなら新宿――社会科学担当者が本当に売りたかった本
●20年目にして分かった手描きポップの大変さ(社会科学書担当・伊藤美保子)
第5章 2012年3月31日――その日を忘れない
巻末特集 すべてのお客様に、ありがとう(新宿店元店員さん座談会)
●あとがきにかえて(旧新宿店店長・毛利聡)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
197
閉店になった新宿店の最後を記録した一冊。すごく気合の入ったPOPだなと感じるのが多々あった。本の表紙も一緒にあればよかったのになぁと思う。そもそも新宿店ってなんで閉店になったんだろ?2013/02/13
pino
173
本屋さんの閉店は寂しいです。店の規模にかかわらずです。個性的な品揃えとか、面白い企画をしている店だったら、なおさらです。こちらは、ジュンク堂新宿店のスタッフ全員をまきこんだ閉店前のオススメ本のPOP集です。書店員さんの熱い思いが伝わってきます。手書きのPOP好きです。個人的には、写真担当の西村さんのサラッとした文と文字がいい。気になるのは商・Iさん「なしくずしの死」の文字。机の筋目にペンをとられたようでいい。さすがに、丸文字の人はいないですね。「ラテに感謝」の絵、カップを横にした方が飲みやすそう。ほのぼの2012/12/01
ケイ
113
本を愛するものにとっては、閉店する書店が売りたい本を売るために一生懸命にpopを作るなんてのは、理解できるを超えて、胸がひたすら熱くなる。最後の日の夜のレジ前の写真は涙でボヤけてしまいました。あ~、でも読みたい本が一気に増えてしまった! 『古事記』について、「これほどのロングセラー、読まずに死んではいけない気がする」はいいな。芸術性担当の松岡さんの、「美しい映画だと彼女の想像を掻き立てた、教師の執念」には唸らされた。2014/01/22
あん
97
2012年3月に閉店したジュンク堂新宿店の店員さん達が、「最後くらい自分たちが本当に売りたかった本に手書きPOPを付けて売ろう!」と作った、熱い思いが込められた手書きのPOP集。書店員さんの心意気を感じられる一冊でした。2015/11/19
kinkin
91
私が住んでいるところには本書に出てくるような大きな書店がないのでいつもうらやましく思っていた。しかし東京でも閉店することがあるのだなー。タイトルとおり、普段ベストセラーや話題の本が平積みにされている反面、書店員さんが実に様々な本を読まれていてお気に入りが多数あることがとても嬉しくなった。今はネットですぐに買える本だが、やっぱり本はリアル書店に限ると思う。(ネットをよく利用しているのですが) 2015/08/19