内容説明
陸軍による「軍国主義宣言」から「国体明徴」運動、文部官僚による『国体の本義』、そして遂に「無謀な戦争」へと突き進んだ―この国を「神国ナショナリズム」が席巻した時代を描く!
目次
7章 神国ナショナリズムと軍国主義日本(日清戦争から満州事変まで;軍による“軍国主義”宣言『陸軍パンフレット』;美濃部博士バッシングから「国体明徴」運動へ;文部省『国体の本義』の“神話史観”;矢内原教授を東大から追放したもの;国家総動員法と津田左右吉「神話研究」の抹殺;日本軍国主義思想の極点―文部省『臣民の道』と陸軍省『戦陣訓』;国民学校(旧小学校)をつらぬいた教育思想
軍国主義がつくりあげた人間像)
8章 大日本帝国の崩壊と天皇制のゆくえ(対米英戦争の緒戦と結末;敗戦で問われた天皇制;「神権天皇」から「象徴天皇」へ;「人間宣言」と全国巡幸)
著者等紹介
梅田正己[ウメダマサキ]
1936年2月、唐津市に生まれる。一橋大学社会学部を卒後、出版社勤務をへて72年、仲間と共に出版社・高文研(当初の社名は高校生文化研究会)を設立、高校生・高校教師を対象に『月刊・考える高校生』(後に『ジュ・パンス』と改題)の発行とあわせ教育書を手はじめに人文書の出版を続ける。81年から沖縄大学との共催で沖縄戦の戦跡・基地のフィールドワーク「沖縄セミナー」にとりくんだのを契機に、沖縄が直面する問題の書籍を数多く出版する。85年に「国家秘密法に反対する出版人の会」の事務局を担当したことから、翌86年、史上最大の出版弾圧事件・横浜事件の再審裁判の開始とともに「支援する会」の事務局を、2010年に実質無罪(同事件は国家犯罪であったと横浜地裁が裁定、刑事補償が実行された)を勝ち取るまで24年間、担当した。2012年高文研代表を退く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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