脳科学と芸術―恋う・癒す・究める

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脳科学と芸術―恋う・癒す・究める

  • 小泉 英明【編著】
  • 価格 ¥4,180(本体¥3,800)
  • 工作舎(2008/11発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 421p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875024149
  • NDC分類 704
  • Cコード C1040

出版社内容情報

【目次】
第1部 恋う:芸術衝動の由来と発達

1  岡ノ谷一夫 小鳥の歌に見られる美の進化
小鳥はなぜうたうのか/小鳥の歌が美しいのはなぜか/歌学習の進化

2 齋藤亜矢 絵筆をもったチンパンジー──描くことの起源を探る
チンパンジーの筆さばき/「ない」ものを描くということ/想像と創造

3 港千尋 心の洞窟──イメージの起源へ
問いとしての洞窟/イメージの共同体/闇の意識

[間奏1] 入来篤史 脳内の時空処理

4 川畑秀明 脳はなぜ美に魅せられるのか
美術の背後にある視覚脳/視覚脳の延長としての美術/芸術の美しさを脳から探る

5 金沢創+山口真美 赤ちゃんの運動視の発達からみた「物世界」の起源
最初の運動視はいつ?/3か月以上5か月未満の不思議な世界/4か月から5か月ごろに成立するもの

6 保前文高+多賀厳太郎 言葉と音楽を育む赤ちゃんの脳
乳児にとっての言語情報/言語発達の2方向性/言語と音楽の接点

7 川村光毅 音楽する脳のダイナミズム
聴く脳・楽譜を読む脳/音楽を傾聴する脳/演奏する脳・歌う脳

8 北浜邦夫 夢・幻想・芸術
胎児は夢を見ている/夢と幻想絵画/フロイト博士登場

[間奏2]北澤茂 目や手の動きで変わる時間の流れ

第2部  癒す:やわらかい脳と芸術的創造力

1 河内十郎 脳損傷と芸術──特に造形芸術について
失語症が芸術的創作活動に及ぼす影響/視覚イメージの喪失の影響/半側空間無視と創作活動

[間奏3] 斎藤公子+小泉英明 幼児に芽生える芸術の心

2 野田燎 音楽運動療法による癒す力の喚起
ライフワークの予兆/脳神経回路の再編/意識障害患者の音楽運動療法実施例

3 舘野泉  左手のピアニストとしての新生
ステージ上で倒れる/ばねが失われた右半身/吉松隆「ケフェウス・ノート」で協奏曲再デビュー

[間奏4]吉松隆 音楽の神が降りてくるところ

4 緑川晶+河村満 脳損傷による芸術活動の障害と発現──神経心理学の視点から
音楽/絵画/書字

5 中井久夫  共感覚者のイメージ世界
アルファベット26文字それぞれの色/言語化しえぬ心の世界によりそうアートセラピー

6 伊福部達 音楽の起源──福祉工学の前線から
聞くことの起源/歌う起源と人工喉頭の開発/民族の響きから、それを超えた普遍的な響きを求めて

[間奏5]檀一平太  料理するサルと脳の進化

第3部 究める:遊びから至高体験へ

1 大橋力 至福の音体験と脳──全方位非分化型アプローチの射程から
「美」と「智」の空白地帯からの発端/原始的アプローチからの〈ハイパーソニック・エフェクト〉発見

2 湯浅譲二  音楽の始源性への道
芸術にも発明発見が不可欠である/未聴感の音楽をめざす/私のコスモロジーの醸成と実験工房での切磋琢磨

[間奏6]篠田桃紅 玄のおもいとかたち

3 高橋アキ 新しい耳をひらく鍵
体系化されたクラシックへの反発/人間的な感情を音にのせる/音楽で「向こうの世界」と交感する

4 北岡明佳  錯視アートの醍醐味
錯視のエンターテインメント性と美/錯視と脳と芸術/錯視デザインと錯視アート

[間奏7]藤井直敬  直感と推論:香道からみた創造的脳機能

5 高田みどり 寂静の世界への旅
瞑想状態の脳波の音楽/身体からの再出発/菩薩との対話

6 梅若猶彦+小泉英明 世阿弥の秘伝書の極意をめぐって
先天的な才能と後天的経験/世阿弥の疑問符/非風を是風に

[間奏8]渡辺英寿 能楽師の脳内観賞

7 小泉英明  脳科学と芸術の明日にむけて
芸術の基盤となる脳を知る/感じる脳・考える脳を観る/芸術とは何か

[間奏9]小泉英明 「感性」という言葉の意味するところ──芸術と脳科学の架橋に向けて

あとがき

内容説明

複雑な歌をうたおうと、練習にいそしむ小鳥、アクションペインティングさながら夢中で絵を描くチンパンジー、2万年余にわたり、洞窟の暗闇にみごとな絵を描いてきた私たちの先祖…。なぜ美しいものに魅了されるのか?失語症になっても歌ならうたえるのはなぜか?脳の病がもたらす芸術的表現とは?左手がひらいた新たな音楽的境地とは?能の秘伝に託された身体芸術の極意とは?生物研究や乳幼児の発達の観察、リハビリテーションの現場での知見、認知科学や脳神経科学などの最先端の成果と、アートシーンの最前線における体験的考察により時代や地域性を超える力をもつ芸術の妙をあかす。

目次

第1部 恋う―芸術衝動の由来と発達(小鳥の歌に見られる美の進化;絵筆をもったチンパンジー―描くことの起源を探る;心の洞窟―イメージの起源へ ほか)
第2部 癒す―やわらかい脳と芸術的創造力(脳損傷と芸術―特に造形芸術について;音楽運動療法による癒す力の喚起;左手のピアニストとしての新生 ほか)
第3部 究める―遊びから至高体験へ(至福の音体験と脳―全方位非分化型アプローチの射程から;音楽の始源性への道;新しい耳をひらく鍵 ほか)

著者等紹介

小泉英明[コイズミヒデアキ]
(株)日立製作所役員待遇フェロー、(独)科学技術振興機構「脳科学と教育」領域統括、東京大学先端科学技術研究センター客員教授、中央教育審議会・原子力委員会各専門委員。1971年、東京大学基礎科学科卒業・(株)日立製作所入社。76年、偏光ゼーマン法の創出で理学博士。83年から日立MRI開発プロジェクトリーダーとしてMRAやfMRIを含む種々の新技法を開発。95年、光トポグラフィ法を創出して「心の計測」に取り組む。同社基礎研究所所長、(社)日本分析化学会会長などを歴任。大河内賞3回ほか内外の多くの賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーれ

1
ひとつひとつの話の文章は平易で読みやすかったとおもいます。タイトルから全て科学的な話を期待していたのですが、そうではないものもあって少し残念でした。2014/11/03

Teo

1
この本は分厚い。だから重いので持ち歩いて読むにはどうかと思ったのだが、面白そうだという誘惑に負けて買った。しかし内容はこの半分でよかった。この本に何を求めるのか次第なのだろうが、私が求めたのは人間の脳に関する知見とそれが芸術とでどう関係するのかの科学的な考察であって、「私のこれまでの芸術活動はこうだった」とか「私の学術活動はどうだった」とかの記述は全く不要。論文が参照された回数のグラフを示すぐらいなら、その論文の要旨や考え方の方を詳しく述べてもらいたいものだ。 2009/01/24

Little Wind

0
全部をフォローしきれていませんが、様々な視点からのお話ばかりで面白く読みました。身近に、最近脳に障害を負った方がいらして、その快復を願っておりますので、脳の奥深さを感じると共に、とても興味深く勇気をもらいました。2009/11/03

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