内容説明
変容する人間の関係性は美術作品にどのように投影されたのか―絵画から家族、母子、家庭のイメージを読み取る。
目次
第1章 家族、母子、家庭のイメージ読解のための序論
第2章 聖なるもの、家族、政治―クラーナハ作「聖親族祭壇画」をめぐって
第3章 家庭は至福の場か―17世紀オランダ風俗画における家族と家庭のイメージ
第4章 変容する幼年時代のイメージ―ネーデルラント美術における子供の肖像画とその影響
第5章 伊勢物語絵に見る「男」と「女」―17世紀前半の作例における場面選択に関連して
第6章 唐子遊図をめぐって
第7章 絵画に見る雛祭の発展―江戸時代の家族の動向に注目して
第8章 家庭こそメディアの場所である―家庭内メディアの考古学
第9章 台湾近代美術に描かれた子供たち―時局との関連に注目して
第10章 1950年代韓国における家族イメージ―「安息」のメタファーとしての家族
著者等紹介
中村俊春[ナカムラトシハル]
1955年生まれ、京都大学文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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