内容説明
日本・中国・韓国・台湾などの事例研究を通して、国家の枠内における市民社会形成と国家を超えた北東アジアにおけるトランスナショナルな市民社会との相互作用を検討し、「アジア市民社会論」を展開する。
目次
アジア市民社会論の構想―問題設定と課題
第1部 投企―アジアにおける市民社会(“東洋的民主政”の概念のために―その思想と小史;総統をめぐる理想と現実―台湾に現存する民主主義と市民;「悪しき市民」と立憲主義アイデンティティ―韓国における民主化と民主主義体制の持続と憲法;公民の政治学―中国における市民社会と公民社会)
第2部 紐帯―アジア市民社会(東アジアにおける地域市民社会―沖縄ジュゴン保護運動を中心に;地域からアジア市民社会への眼差し―九州の国際協力NGO活動から;アジア市民社会と都市の国際化―福岡市における「ハードの国際化」と「ソフトの国際化」)
北東アジアの市民社会における「投企」と「紐帯」