中島敦とその時代

中島敦とその時代

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  • サイズ A5判/ページ数 250p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784881645925
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3095

内容説明

「存在の不確かさ」「現実への懐疑」は、中島敦のみならず、同時代の大きな問題であったが、戦争の開始とともにそれはなし崩しに「解消」された。中島敦は、現実や自己を疑うという「因果な病」を逆手に取り、戦時下にあってニヒリズムにも狂言にも陥ることなく、現実を相対化する姿勢を持ち続けた。現実と切り結ぶその優れた文学的営為を浮き彫りにする論考。

目次

序章 中島敦とその時代
第1章 『虎狩』論
第2章 『過去帳』論
第3章 『わが西遊記』論
第4章 『古譚』論
第5章 『光と風と夢』論
第6章 『南島譚』『環礁』論
第7章 『名人伝』論
第8章 『弟子』論
第9章 『李陵』論

著者等紹介

山下真史[ヤマシタマサフミ]
1960年、北海道函館市生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程中途退学。東京大学文学部助手、白百合女子大学専任講師・助教授を勤め、現在、中央大学文学部教授。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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