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太宰治の小説の〈笑い〉

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784881646182
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

赤座

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課題の関係で読んだ。太宰治に於ける<笑ひ>に関していはゆる作家論的手法に慎重なる姿勢をとりつつ、何故に可笑しみの生ずるのかを論じており、譬へば私小説のパロディ化ともいふべき<私>を巡り、語り手が非常な多重性を有する「春の盗賊」は、小説上即ち登場人物としての<私>と、作家としての現実的<私>、それが多重的にテクスト上に現れる<私>との間で、、虚実を行き来する小説の構成がその笑ひの引金となつてゐることを説く。ベルクソンの笑ひの説など踏まへ考へると、も少し発展し得る論であるが参考になつた。2015/07/31

あとーす

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この本を読むにあたって、未読の太宰作品を多く読めたことが一番の収穫かもしれない。というか、まだまだ読んでない作品がたくさんあって、大丈夫かと心配になったけれど。 相対化あるいは対象化という言葉が盛んに使われていた印象。それをしないことで、多くの作品では笑いが誘われ、主人公と読者の間に距離が生まれる。ただ、その特殊な人物象に感化されて、「これは自分だ」なんて思っちゃう人もいるんじゃないかなあと思ったり。それから、「繰り返し語られること」「個別の事象を安易に一般化すること」なんかがキーワードだったように思う。2014/10/07

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