内容説明
元来社会的動向・政治的動向と密接に結びついた「文字・文・ことば」の動きは、明治維新以降、ときには日本語のローマ字表記の公用が真剣に論議されるなど、波乱万丈だった。本書はそうした「文字・文・ことば」の動きのなかに、日本の近代を炙り出している。
目次
1 文字(漢字をめぐる諸問題;維新期における文字事情―日本の近代化に向けて;文字雑談;当用漢字・常用漢字)
2 文・文体(文体の変遷;仮名遣いと敬語;文字・ことばにみる男女差;漢文体・文語体・和語)
3 ことば(ことばをめぐる議論;世界の言語とその状況;外来語;いろいろな用語)
著者等紹介
菅野則子[スガノノリコ]
1939年東京都に生まれる。1962年東京女子大学文理学部卒業。1964年東京都立大学大学院修士課程修了。一橋大学経済学部助手、帝京大学文学部教授歴任。博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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