内容説明
ぴいぴい泣いたり戻したり、卑しかったり可愛らしかったり、泣いたり笑ったり、気まぐれで、遊び好きで、真剣で、希望でもあり哀歌でもある…。古代の壺絵から“ゲルニカ”まで。西洋美術に表現された、イメージのなかの子供たち。二〇〇点を数える美麗な図版とともに織りなす画期的な美術論。
目次
おもに親たちについて
第1部 子供たち―かよわきもの(保護の対象;罪なき犠牲者たち;哀悼と慰め)
第2部 子供時代―その諸段階(「人間性の最悪の状態」―産着に包まれた赤ん坊;最初の一歩と歩行器;「じっとしているほうがよい」―遊ぶ子供と大人の笑い;泣いているジャンと笑うジャン)
第3部 小さな大人たち(王家の子供たちの肖像)
シャボン玉
著者等紹介
ラングミュア,エリカ[ラングミュア,エリカ][Langmuir,Erika]
ポーランドに生まれ、フランスと合衆国で育つ。16世紀イタリアの画家ニッコロ・デッラーバテに関する研究でスタンフォード大学の博士号を取得。1968年、クレス財団奨学金を得てロンドンのウォーバーグ研究所の研究員となる。サセックス大学で教えたのち、英国放送大学(オープン・ユニヴァーシティ)の美術史講座主任教授、1988年からはロンドン・ナショナル・ギャラリーの教育部門主任を務め、OBE(大英帝国勲位)を得た。1995年の引退後は、ナショナル・ギャラリー出版局顧問として執筆・監修に従事、また、当時の館長ニール・マグレガーに協力してBBCテレビの美術番組“Making Masterpieces(名作のできるまで)”(1997)や“Seeing Salvation(救済をみつめて)”(2000)を制作した。2007年からはイタリアで暮らしている
高橋裕子[タカハシヒロコ]
上智大学文学部史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。西洋美術史専攻。現在、学習院大学文学部哲学科教授。著書は『世紀末の赤毛連盟―象徴としての髪』(岩波書店、1996)、『イギリス美術』(同、1998、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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