芸術の蒐集

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  • サイズ B5判/ページ数 407p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784887217874
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ウンベルト・エーコの「芸術史」三部作、ついに完結!!


美といわず、醜といわず、この世のすべてを永遠に分類せよ!!
ダンテ、ラブレー、ジョイス、そしてブリューゲル、ダリ……
文芸・美術作品の中に潜む眩惑的なリストの大海原へと乗り出す、
知の「列記嗜好者(リストマニア)」による熱狂の大航海!!

【内 容】
なぜ「列挙」せずにはいられないのか?
芸術家は、自分が語るべき世界について明確に知っていれば、それに「形を与える」ことができる。しかし、対象の境界を知らず、その数量が無限に大きいとき、彼はそれについて語り、知覚可能にするため、対象の属性を「列挙」するのだ。
エーコは言う。〈美学における無限とは、賞賛される対象の有限かつ完璧な完全さの結果に生じる感情である。一方、ここで問題となるもうひとつの表現方法が示唆するのは、ほとんど「物質的な」無限である。なぜなら、じつはそれには「終わりがなく」、形にまとめられてもいないからである。このような表現モードを「リスト」あるいは「目録」と呼ぼう。このような目録は、中世やルネサンス期、バロック期に、また、とりわけ近代およびポスト・モダン時代に、再び現れた。これこそ、われわれがさまざまに異なる多くの理由で、リストの眩惑に支配される兆候である。〉
『美の歴史』、『醜の歴史』に続いて稀代の碩学がものする本作は、前2作の二項対立からより自由に飛躍し、あらゆる創作活動の蒐集・分類、すなわち世界のカタログ化に目を向けた、記号論者エーコの面目躍如たる一冊となった!!

【目 次】

 第1章 アキレウスの楯と叙述法(フォルム)
 第2章 リストあるいは目録
 第3章 視覚的リスト
 第4章 語りえぬもの
 第5章 物のリスト
 第6章 場所のリスト
 第7章 実用的リストと詩的リスト
 第8章 リストとフォルムの交換
 第9章 列挙(エヌメレーション)の修辞学
 第10章 驚異(ミラビリア)のリスト
 第11章 美術コレクションと宝物庫
 第12章 驚異の部屋(ヴンダーカマー)
 第13章 属性による定義と本質による定義
 第14章 アリストテレスの望遠鏡
 第15章 過剰、ラブレー以後
 第16章 一貫性のある過剰
 第17章 混沌たる列挙
 第18章 マス・メディアはリストがお好き
 第19章 眩暈のリスト
 第20章 実用的リストと詩的リストの交換
 第21章 ノン・ノーマルなリスト

 著者紹介
 ◆編著者:ウンベルト・エーコ Umberto ECO
 1932年、イタリアのアレッサンドリア生まれ。記号論者、ボローニャ大学教授。著書に『記号論』(岩波書店)、『開かれた作品』(青土社)のほか、『薔薇の名前』(東京創元社)、『フーコーの振り子』(文藝春秋)、『バウドリーノ』(岩波書店)などの小説がある。
 ◆訳者:川野美也子 Miyako KAWANO
 翻訳家。訳書にU・エーコ『美の歴史』、『醜の歴史』、サラ・カー=ゴム『西洋美術鑑賞解読図鑑』、S・ベルテッリ『ルネサンス宮廷大全』、J・オナイアンズ『世界美術史アトラス』(以上、小社)などがある。

内容説明

稀代の碩学ウンベルト・エーコがものする芸術史、待望の第3弾。『美の歴史』、『醜の歴史』に続く本作は、前2作の二項対立からより自由に飛躍し、あらゆる創作活動の蒐集・分類、すなわち世界のカタログ化に目を向けた、記号論者エーコの面目躍如たる一冊となった。ダンテ、ラブレー、ジョイス、そしてブリューゲル、ダリ…文芸・美術作品の中に潜む眩惑的なリストの大海原へと乗り出す、知の「列記嗜好者(リストマニア)」による熱狂の大航海。

目次

アキレウスの楯と叙述法
リストあるいは目録
視覚的リスト
語りえぬもの
物のリスト
場所のリスト
実用的リストと詩的リスト
リストとフォルムの交換
列挙の修辞学
驚異のリスト〔ほか〕

著者等紹介

エーコ,ウンベルト[エーコ,ウンベルト][Eco,Umberto]
1932年、イタリアのアレッサンドリア生まれ。記号論者、ボローニャ大学教授

川野美也子[カワノミヤコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

21
なんでこのタイトル。 直訳すると『目録の眩暈』『めくるめく羅列』らしいのですが、意味わからんじゃん。 『蒐集』『リストマニア』でいいじゃないですか。 言葉の羅列が面白くない人には苦痛だとおもう。 散文的な羅列も韻文的な羅列も、翻訳でパワーが削がれてると思われ、翻訳は難しいね、言葉遊びも多いし。 2024/01/10

roughfractus02

5
原題はVertigine della lista。膨大な一覧表に眩暈がするなら、文法も略された語の連なりが相互に関係して物語を紡ぐこともなく、ただ羅列していると感じるからだ。誰かが語るでもなくただ語るこの羅列を書物にすると、慎ましく最後に付されていたリストが物語本文を押しのけてページを占拠したように思う。が、物語こそ記号を意味に限定し、時間直線に従属させ、作品に封じ込めるのではないか?記号を作品から解き放つ本書のページは、モニターに浮かぶコンピュータ言語を連想させ、さらにパースの無限の記号過程を思わせる。2019/01/26

るりこ

4
これはもう!序文から半端ないわくわく感!エーコが!ジョイスを!ボルヘスを!語るなんて!!…とは言え本文に入れば、まぁ、さすがはエーコ…。疲れる…。先ず地の文全体を読み、その後引用文全体を、と読み分けた。タイトルは知っていたものの未読だった『ガルガンチュアとパンタグリュエル』を、エーコの勅撰で読めるのは嬉しかった。フィネガンズ・ウェイク、やっぱりそこを引用するよね。訳者さんのあとがきにある原題の直訳、「目録の眩暈」、納得。時間がすごくかかったけれど、やっぱりエーコ、好きだな。2013/12/28

Rinopy

3
リストとコレクションがテーマ。前の2作品より引用が多かったです…ちょっとさすがにお腹いっぱいかな。バーン・ジョーンズの表紙を見て気付いたけどラファエル前派の図版は無かったなあ…。2011/12/30

たくのみ

2
文章部分は失楽園までで力尽き、あとは絵だけを楽しみました。 イスカンダルさんの功績が1章2章ではたくさん出てきました。 部分だけでもこの迫力。美術館で見るとすごいんだろうな。2012/07/12

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