内容説明
ショパンとの生活の中で結実した、サンドの最高傑作であり、全ヨーロッパに鳴り響く音楽小説。すばらしい歌声の持ち主コンシェロが、各地を遍歴しながら成長する、女性版・フランス版『ヴィルヘルム・マイスター』。実在の作曲家ハイドンも登場。
著者等紹介
サンド,ジョルジュ[サンド,ジョルジュ][Sand,George]
1804‐76。1804年、パリに生まれる。中部フランスの田園地帯ノアンの祖母のもとで育つ。1822年、カジミール=フランソワ・デュドヴァンと結婚。1831年、パリに出、『ル・フィガロ』紙に寄稿を始める。1832年、G・サンドの筆名で『アンディアナ』を出版、文壇にデビュー。1833年、メリメとの短い関係を経て、ミュッセとの関係(~35年)。1836年、夫との別居協定が法的に成立。この頃リスト、マリ・ダグー伯爵夫人、ドラクロワらと交流。1838年、二人の子どもたちを伴って、ショパンとマヨルカ島でひと創刊。1843年、大作『コンシュエロ』を完成。1847年、家族のに暮らし、豊かな創作時期を過ごす。1841年、P・ルルー、L・ヴィアルドとともに『独立評論』誌を創刊。1843年、家族の前史まで遡る自伝『わが生涯の歴史』の執筆に着手(54年連載開始)。1848年二月革命勃発、臨時革命政府メンバーの傍で積極的に活動。1849年『捨て子フランソワ』がオデオン座で大成功を収める。1850年、彫刻家マンソーとの関係が始まる。1852年、政治犯の恩赦を求めてナポレオン3世に謁見。1864年『ヴィルメール侯爵』がオデオン座で大成功。この頃デュマ・フィス、フロベール、ツルゲーネフらと交流。1876年死去
持田明子[モチダアキコ]
1969年東京大学大学院博士課程中退。現在九州産業大学国際文化学部教授。専攻はフランス文学
大野一道[オオノカズミチ]
1941年東京都生。1967年東京大学大学院修士課程修了。現在中央大学教授。専攻は近代フランス文学
原好男[ハラヨシオ]
1940年大分県生。1971年東京大学大学院博士課程中退。立教大学名誉教授。専攻はフランス18世紀文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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加納恭史
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