内容説明
“文”と“理”―二つの世界の融合を追究し、醸成させた、文学者・夏目漱石と物理学者・寺田寅彦。そのふたりに、知のあり方、教育のあり方、師弟のあり方を探る。
目次
序章(「文系」と「理系」;「二つの文化」 ほか)
第1章 師との出合い(漱石の松山、熊本行き;寅彦、熊本へ ほか)
第2章 漱石と寅彦の交流(相思相愛;日記と書簡にみる交流 ほか)
第3章 漱石の小説の中の寅彦(『吾輩は猫である』;『三四郎』 ほか)
第4章 寅彦の物理の中の漱石(寅彦の「専門」;漱石の死の影響 ほか)
終章(「要素還元主義」の反省;文理融合)
著者等紹介
志村史夫[シムラフミオ]
昭和23(1948)年、東京・駒込生まれ。名古屋工業大学大学院修士課程修了(無機材料工学)、名古屋大学工学博士(応用物理)。現在、静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授。長らく半導体結晶の研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。半導体、物理学関係の専門書・参考書のほかに、一般向け著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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