内容説明
人間に関わりの深い動物に纏わる、膨大な神話・伝説・昔話などを渉猟。現代文学までを視野に入れ、その象徴的な意味を読み解き、日本と世界の神話を比較考察する、著者渾身の大著。
目次
第1部 自然の脅威(熊;猪;獅子;虎;鹿)
第2部 始祖伝承(蛇;白鳥と烏;狼)
第3部 トリックスター(猿;狐;兎)
第4部 家畜のいる世界(馬;牛;羊;犬;猫)
第5部 身辺の小動物(蛙;鼠;亀)
著者等紹介
篠田知和基[シノダチワキ]
1943年生まれ。パリ大学博士。名古屋大学教授ほか歴任。現在、甲南大学人間科学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2022/09/03
水無月十六(ニール・フィレル)
2
世界の神話における「動物」の位置付けや、その意味解釈など、多岐にわたって取りまとめた本。元々雑誌掲載の記事原稿をまとめたもののようで、あまりに多岐にわたるため一読で全貌を把握することはできないだろう。とはいえ架空の生物を省き、現実に確認できる生き物たちの、世界が各国の神話や伝承での位置付けについての考察やまとめは興味深く面白かった。参考文献も併せておっていきたい。2021/09/07
AQL
1
神話と祭祀におけるアナロジーの快楽を心ゆくまで堪能できる一冊。2009/05/31