波瀾万丈、乱脈無比、驚天動地の文豪伝、サント・ブウヴ「我が毒」翻訳。
... ドストエフスキイの生活(一) (評論)昭 10.1 再 2-1 谷崎潤一郎氏の「文章読本」〈新刊評論〉昭 10.1 再 2-1 中原中也の「山羊の歌」<新刊評論〉昭 10.1 再 2-1 編輯後記昭 10.1 再 2-1 ドストエフスキイの生活(二)昭 10 . 22-2 編輯後記昭 10.2 再 2-2 ...
... ドストエフスキイの田園生活の最初のものであり、又最後のものであった。モスクヴァの陰鬱な退屈な生活から逃れたこの幼児の感動は後年に至るまで消えなかったが、農民に就いての実際知識を得るのに適当な生活は以後再び彼を訪れなかつたのである ...
... ドストエフスキイの「生活」から 文学創造の神に憑かれたこの作家にとって、実生活の上での自分の性格の真相などといふものが一体何を意味したらう。彼の伝記を読むものは、その生活の余りの乱脈に眼を見張るのであるが、「ドストエフスキイの生活」の ...
... 生活の驚くべき無秩序については、僕は既に「ドストエフスキイの生活」で充分に書いた。そして不充分ながら語り得たのは、彼の作品の驚くべき秩序が現れる為には、彼の支離滅裂な生活は必須なものであつたといふことであつて、彼の作品の外見上の乱雑さは ...
... ドストエフスキイの生活は好転のきざしを見せた。彼はさっそく、兄に手紙を書いてさまざまな書物を送ってもらい、むさぼるように読書にふけった。セミパラチンスク守備隊の一兵卒となってまもなく、ドストエフスキイはマリヤ・イサーエワという、小役人の ...
... ドストエフスキイの生活』の連載を開始した年である。小林秀雄は昭和四年に、「様々なる意匠」で文壇にデビューしている。だから昭和十年といえば、いわば小林秀雄の初期の文芸時評的仕事が一応の完成を見せた頃である。いいかえれば、中期の小林秀雄の ...
... ドストエフスキイの生活』だけです。ただし、収録された『ドストエフスキイの生活』がいい『作品かどうかは別問題で、ほとんど E ・ H 別でカーの文章に乗っかっていて、小林秀雄にしては珍しく独創性がない。E ・ H ・てーに小林秀雄の殺し文句を ...