明治日本を活写した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。「停車場にて」「ある保守主義者」などを収めた代表作『心』が名訳で甦る。
... 日本人を妻とし、日本に骨を埋めた。「耳なし芳一の話」など日本の幽霊話を収めた『怪談』の作者として、普通には知られているが、日本についてのエッセイもたくさん書いている。『心日本の内面生活の暗示と影響』(岩波文庫)が一ばん手に入りやすい。この ...
... 日本は、西洋と「大きな対立がある」としている(「日本文化の真髄」『心』)。ちないいま「ある契機をへて」といったが、いったいなにがおこったのだろうか?ハーン自身、日本という異国にあこがれや共感をかんじるのはなぜか、なぜ異国の生活がこのように ...
... 日本人がいちばん強く持ていたという「死者に対する感情」を現代の私たちも維持し得ているだろう(平井呈一訳『心日本の内面生活の暗示と影響』 「祖先崇拝の思想」岩波書店)属していれば、親をだいじにする孝道もそれに属し、家族愛もそれに根ざしている ...
... 日本の発見* Japoneries d'automne , Calmann - Levy , Paris ,一八八九年秋の日本(角川文庫)ピエール・ロチ著村上菊一郎 ... 心―日本の内面生活の暗示と影響(岩波文庫)ラフカディオ・ハーン著平井呈一訳・解説岩波書店一九七七年 II 世界に向けて日本 ...
... 心日本の内面生活の暗示と影響―』「停車場で」(平井訳) )。護送中の捕吏を殺して逃亡していた罪人が、再び捕えられ連行される途中で、母親に背負われた遺児に会って突然悔するのである。かれにとって、逃れるために犯した殺人は已むを得ないこと、妥当な ...
... 心日本の内面生活の暗示と影響・東の国から新しい日本における幻想と研究全二冊・・・各サロメ床屋コックスの日記・馬丁粋語録 60 デイヴィッド・コパフィールド全五冊各 15 ディケンズ短篇集・密偵西欧人の眼に全二冊コンラッド短篇集読書案内世界文学 ...
... 内面生活の暗示と影響」と傍題した『心』という著書があるように、日本人の「心」であり、「内面生活」であったと言ってよい。外部からは一番捉えがたい、奥の隠微なものの影が、彼をもつとも惹きつけたのである。「心」とは、彼の註釋によれば ... 日本の心.