... 民俗学講座 1 巻経済伝承 A5 判 336 頁価 3000 円〒200 東京教育大助教授文学博竹田旦編日本民俗学民俗学 2 巻社会伝承座駒沢大教授 A5 判 376 頁価 3200 円〒200 文学博士桜井徳太郎編日本民俗学講座 3 巻信仰伝承東京教育大名誉 A5 判 316 頁価 3000 円 ...

日本稲作の展開と構造 安室知. ( 1 )風土論の端緒こうしてみていくと、民俗学は研究対象の上では従来環境論的アプローチがなされてきてもよいはずである。しかし、千葉徳爾も指摘するように、伝統的に民俗学においては環境論的アプローチは貧弱であったと ...

... 風土概念だと言いかえたが,そう規定するためには,人間自体の創造や選択が自由に ... <民俗〉の概念を規定して,「民俗とは異質の文化との接触による衝撃によって起きた ... 学は柳田国男を除いて,風土のような環境論的概念とは無縁であったとしながら,先述 ...

... 風土論」は千葉徳爾・籾山政子『風土論・生気候』朝倉書店, 1979 年,千葉徳爾編『日本民俗風土論』弘文堂, 1980 ,同『民俗学と風土論』東京堂出版, 1988 年,また「地域性論」は同「民俗と地域性」『民間伝承』 7 巻 1 号, 1942 年を嚆矢として多数ある ...

... 民俗の海洋信仰や細密さを生んだと思はれる。斯のやうにして日本民俗の種々な特性を、地域風土の上に求め、地理的性格を究めた( 28 )辻村太郎、和辻哲郎(一八八九―一九六〇)などの論により言によりつつ、山口が視点としたのは、このような民俗の環境決定論 ...

... 論的な視野のあり方についてみてゆく。千葉徳爾は独自の民俗風土論の展開にからめて、従来民俗学においては環境論的アプローチが希薄であったことを指摘した(千葉、一九八○ )。確かにそれまでの民俗学、いや現在においても民俗学の中心課題には民俗事象 ...