本書は、知の巨人・柳田国男(1875-1962)を、明治国家官僚としての側面と農村各地を視察して民俗学の基礎を築いた側面に光をあて、彼が描いた真の近代化への道筋を探求した好著 ...

... 農と民俗学』には、かなりの苦慮のあとが見える。「かやうに一つの神が季節と共に、その在所を変へると共に、神格を融通するとの信仰は、恐らく日本民族独自ともいふべき一種の神観であつて、これは田の神には限らぬものであり、古来八百万の神々と申す ...

生業、記憶、伝承を軸にした農業農村再生術

大間知篤三. 郎氏「農と祭」(旧)、あるいは酒井卯作氏「稲の祭」(昭 383 )といった農業民俗 ... 学協会付属博物館の前身)の業績が、とくに注目されるが、ただし、農機具について ... 民俗研究の成果を通じて解説する点にある。したがって、その視点はいわば稲作 ...