ヨーロッパ人の描いた世界―コロンブスからクックまで

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ヨーロッパ人の描いた世界―コロンブスからクックまで

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  • サイズ A5判/ページ数 206,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784000023818
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0022

出版社内容情報

16~18世紀,地球大に展開された航海・旅行はヨーロッパ人の視線と知を組みかえ,共同体を破壊する近代の知を築く強力な動因となった.図像の配列・組合せにより,この思想運動の諸局面を追体験し,問題を発掘する.

内容説明

図像を読む、それは図像が孕む意識的、無意識的な心性を捉える営みだ。本書はコロンブス以降、ヨーロッパが世界を見る主体として自己形成してゆく過程に起った、視線とそれを支える心性の変化を、旅行記の挿絵に読み解こうとする。拡大運動の先端にあったヨーロッパ人たちは、自己の経験を図像にも刻み込んだが、17、8世紀のそれは量質ともに豊かであった。特に専門画家を伴ったクックの航海は、他者認識の新地平を開いた。300枚の図像が語り出す問題群は読者に新発見を促すであろう。

目次

序章 見ることと知ること
第1章 見知らぬ海
第2章 最初の視覚的情報
第3章 博物学としての世界
第4章 もうひとつの旅行記―挿絵
第5章 画家たちの航海
第6章 他者の肖像
終章 世界―視覚情報の空間

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

7
大航海時代の到来によって世界を拡充してきたヨーロッパの「知」は、その過程で多くのイメージを生み出している。本書はヨーロッパが外部の世界をどのように可視化してきたかが、図像資料の分析から明らかにされる。たとえば現地の観察で得られたリアルなイメージは、それを元にしてヨーロッパ的に描き直されたりした。そこから見えてくるのは新旧世界の政治的力場だ。西洋が遭遇した他者経験は現在の我々の思考にも遠く響いており、決して無関係ではないだろう。2014/02/02

misui

1
「認識の様相が変化しはじめた。航海者や地図製作者は哲学者ではなかったが、経験主義への移行という哲学的変化を実践していた。分からないことは空白にしておける柔軟な認識である。」2019/02/24

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