出版社内容情報
幕藩制成立期から高度成長の終焉に至る400年近くを一望に収める.歴史統計系列の整備,歴史人口学,物価史などの成果をおさえ,新しい問題意識と手法で近世・近現代日本の経済発展と構造変化を総合的に明らかにする.
内容説明
第一次大戦後ブームから世界恐慌へと、日本の経済も大きく揺れ動いた。そして列強にくらべ回復は速やかであったが、第二次大戦前夜まで、重化学工業化と都市化が進む一方で農業・在来産業は不況に呻吟し、「二重構造」が目立つようになる。日本資本主義論争が起こったのもこの時期である。政治・社会の変貌をもおさえ、時代の全体像を描く。
目次
1 概説―1914‐37年
2 巨大産業の興隆
3 二重構造
4 不均衡成長と金融
5 植民地経営
6 景気変動と経済政策
7 「国是」と「国策」・「統制」・「計画」