出版社内容情報
コンピュータと脳は同じか――曖昧な人工知能論を越えて，未来の人間科学として「心の哲学」を切り拓こうとする問題の書．サイエンスと社会科学の最先端の核心的議論を極めて平明に解説する．
内容説明
心と脳の関係とは何か、コンピュータと心は同じか―。楽観的かつ曖昧な人工知能論を越えて、人間の行為の構造、自由意志の問題にまで踏み込み、未来の人間科学として「心の哲学」を切り拓こうとする話題の書。サイエンスと社会科学の最先端で展開される核心的議論を、専門的知識や難解な表現を排し極めて平明に解説する。
目次
１ 心身問題
２ コンピュータは考えられるか
３ 認知科学
４ 行為の構造
５ 社会科学の展望
６ 意志の自由
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
0
規約的なやり方で説明しにくい心の性質は主に4つある：１意識（意識の流れと対象化の能力）、２志向性（現象学の意味ではなくて様相という意味）、３主観性（客観的に確認できない）、４心的因果性（腕あげようとすると上がるという因果関係） これらはニューロン発火のシステム的な結果であり、それについてミクロな研究である科学とは矛盾しない。ただ、人工知能は方法論的に心を持つことはない。とまとめてみた。 2010/08/28
TTT
0
サールの本は教育的だなぁ。2009/07/30
