• ポイントキャンペーン

岩波科学ライブラリー
ロボットにかける夢―知と身体の調和をめざして

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 134p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000065726
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C0355

出版社内容情報

本田技研のP3ロボットやソニーのアイボ犬ロボットが話題だ.心をもつロボット誕生の期待が高まる.心は機械では表せないとしたデカルトの2元論は超えられるのか.一線の研究者がその夢実現の道筋をはじめて語る.

内容説明

かつての産業ロボットに替わって、むしろゲームプレイするロボットやペットとしてのロボットがいま注目されている。人間や動物とほとんど同じしぐさをするロボットにわれわれはなぜ感動するのか。もともと人とは対立物であった機械に、このような感情移入をするのはなぜなのか。また、将来の医療や介護に役立つ未来のロボットをつくる上で、何がもっとも重要になるのか。長年システム制御の研究に携わり、内外の研究をリードしてきた著者が、このようなロボットの問題の背景にある技術とそれを支える哲学との関係について、思いを語る。

目次

1 社会現象となったロボット
2 ロボティクスと哲学
3 20世紀の科学技術
4 「知」の科学技術
5 機械と人間の思考
6 「身体性」とロボティクス
7 「身体」と「知」の調和=ロボティクス
付録 ゲーデルの不完全性定理の証明の概略

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tatsuo Mizouchi

1
☆☆ 18年前の本なので、ほぼほぼ実現してる(笑) それに比べて社会科学はいまだに70年代を越えていないような(笑)2018/12/13

issy

1
手作業、指の使い方、が人間の知の獲得に大きな役割を果たしている、というのがロボット工学家としての著者の着目点。ドレイファスの「日常の物理学」に対しては、ロボットによる作業という観点での新たな物理学(ネオ・ニュートン力学)の創成を期待する、との記載。2000年刊行の本なので、17年後の現在を著者がどう見ているか知りたいところ。2017/11/24

issy

0
ロボットは「人間とは何者か?」を考える手法という位置づけで見れば、哲学と同義語と言えるようになる可能性を持つものである、という著者の説は面白い。1980年代のドレイファスの人工知能批判に対してロボット的なアプローチにより反論が試みられているが、話が物理的作用の定式化に留まっているのがちょっと残念。「常識の知識」に関して単なる計算機でなく身体を持つロボットこそが記号着地問題やフレーム問題を克服する可能性を示して欲しかった。2011/08/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/143919
  • ご注意事項