ワイド版岩波文庫
仰臥漫録

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784000070201
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0395

出版社内容情報

子規が,死の前年の明治三四年九月から死の直前まで,折々に書きとめた日録.日々三度の食事の献立から病苦と死の恐怖への煩悶に至るまで,病床生活を,俳句,水彩画等を交えて赤裸々に語った稀有な生活記録.読みすすむにつれ,命旦夕に迫る子規の心境が何の誇張も虚飾もなくうかがわれて,深い感動に誘われる. (解説 阿部 昭)

内容説明

子規が、死の前年の明治34年9月から死の直前まで、折々に書きとめた日録。日々3度の食事の献立から病苦と死の恐怖への煩悶に至るまで、病床生活を、俳句、水彩画などを交えて赤裸々に語った稀有な生活記録。読みすすむにつれ、命旦夕に迫る子規の心境が何の誇張も虚飾もなくうかがわれて、深い感動に誘われる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

3
お見舞いに来る人のことを書いたり詠んだり。絵を描く。夕顔干瓢が雨風で落ちるのが子規にとってはひとつの景色。p112「十月十四日誰も参り不申」。読書中に死没を調べて一年前の子規が喋りまくっているのを見る。門下の家賃比べにちょっと笑う。前半最後の日記が苦しくて泣きながら読む。この日を書いた子規を想う。いよいよ弱る。書ける日は沢山書く。詠める日は沢山詠む。もう俳句も短歌も詠まないでほしかった。/ 短命ではあるけれど子規は長い間死を見つめた人だったと思う。だからこそ写生、生物への観察眼が凄まじいのだと思った。2020/06/18

Yosuke Nishimoto

1
ほぼ一日中横たわった状態で過ごしていながら、実に様々な観察を行っている。家族や庭の植物や来訪者や俳句や、、、。なかでも、俳句という生きていくための武器を持っている強さがひしひしと伝わる。自分の体調の悪さを客観的に記述することさえ、私にはできそうにない。事実を客観的に記述することの力を感じた。2017/07/03

ホームズ

1
死の直前の子規の日記。徐々に弱っていく子規が悲しかった。2008/05/26

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