出版社内容情報
人が人として育つことの困難をこれほどに痛感する時代があっただろうか.教育について考えることは,私たち一人ひとりの生き方を問うものとなった.本講座は,教育の危機と病理の実相を日々の生活のなかに明らかにし,解決すべき問題を根底から問い直して,最重要課題となった教育改革のための手がかりを提供する.
目次
1 現代社会のなかの教師(現代社会のなかの教師)
2 教師の生活(「わたし」自身への私信―いま、大人の「育自」のとき;とらわれと呪縛;教師の生活・文化・意識―献身的教師像の組み替えに寄せて;教師の勤務条件と人事)
3 いま教師であること(教師のライフヒストリー;保育者としての教師;スクールカウンセラーと養護教諭の役割;モラトリアムとしての学校と教師―徒弟制モデルとその限界)
4 教師の専門性とは何か(教師のもつ「権力」を考える;実践の創造と同僚関係;教師教育の課題)