出版社内容情報
近世の日本社会が,明治維新をはさんで,新しい社会として再編成されていく過程を追跡する.近世日本の世界表象,秩序意識,ジェンダー編成等の変容をたどることで,日本における「近代の衝撃」の具体像を描き出す.
内容説明
日本社会が、明治維新をはさんで近代社会として再編成されていく過程を追跡する。
目次
総説 一九世紀日本の宗教構造の変容
1 体制移行論(法秩序の一九世紀―「天」と「理」の行方;倫理化の過程―近世の倫理‐宗教空間)
2 生活世界の変貌(近世後期村落社会組織と家族・子供・若者―大原幽学の改革と生活習俗;都市文化の中の聖と性;「女」を構成する軋み―『女学雑誌』における「内助」と「女学生」)
3 ナショナリティの形成(華夷思想の解体と自他認識の変容―一八世紀末期‐一九世紀初頭期を中心に;近世の内裏空間・近代の京都御苑)
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年生。東京大学教授
水林彪[ミズバヤシタケシ]
1947年生。東京都立大学教授
黒住真[クロズミマコト]
1950年生。東京大学教授
高橋敏[タカハシサトシ]
1940年生。国立歴史民俗博物館教授
大桑斉[オオクワヒトシ]
1937年生。大谷大学教授
飯田祐子[イイダユウコ]
1966年生。神戸女学院大学助教授
桂島宣弘[カツラジマノブヒロ]
1953年生。立命館大学教授
高木博志[タカギヒロシ]
1959年生。京都大学助教授
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