出版社内容情報
★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KA
3
痺れるほどの名著。これぞ超一級の文学研究。ほぼ全ページにメモを書き込んだ。一つの到達であり偉大な基礎研究。いつか私もこういう仕事に資するものを書きたい。これ絶版はあかんやろ。岩波書店さん、とりあえず第一部「文学史記述と「近代」の展開」まででも現代文庫化しましょう!2022/06/04
ヤマニシ
0
「文学批評と歴史記述に片足ずつを掛けている文学史は、ジャンルとしてのその曖昧さに良くも悪くも甘んじながら、高く評価されてきた作品や忘れられていた作品、かつて書かれた無数の言葉を読み返し続けていた。その結果、未発のままに終わった可能性、選択されなかった選択肢がいくつもの結節点を作りながらざわめく声が歴史記述のあわいに滑り込んでしまう。」(p.v)2024/03/06