出版社内容情報
日本人として初めてユング派分析家の資格を取得し,以来40年近く,日本における臨床心理学の確立に努めてきた河合隼雄氏の考察は,心理療法から宗教,教育,文学,日本文化論など多様にひろがり,内外に決定的な影響を与えつつある.本著作集では,第I期に続き氏の業績を新たなテーマ別に編集・集成し,各巻にはその主題にそった著者自身による序説を付す.また,幅広い分野の第一人者たちによる月報を付し,著者の領域を超えた執筆活動を重層的に位置づける.
目次
「日本人」という病(「日本人」という病を背負う私;震災後の復興体験)
おはなしおはなし(明恵三題;うちの話 ほか)
平成おとぎ話(ニュースは事実を、お話は真実を伝える;キカイなる上司 ほか)
解説 村上龍『イン ザ・ミソスープ』