ハンニバルの象つかい

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ハンニバルの象つかい

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  • サイズ A5判/ページ数 361p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784001108200
  • NDC分類 K943

出版社内容情報

ローマの強敵カルタゴの将軍ハンニバルに滅ぼされた町の少年が,象つかいの一人としてハンニバル軍に従い,ローマに向かう.しかし愛する象スールーを失い,戦争に疑いを抱いた少年は,逃亡をはかる.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

24
ハンニバルのアルプス越え・ロ-マ遠征を少年象つかいの目を通して描く。過酷なアルプス越えの実体、インド象・ス-ル-との交流、憧れから残酷さに変わるハンニバル像等々、児童書ながら大人にも読み応え十分の力作だ。「ローマ人の物語」のアンサ-作品としても楽しめるかも。あちらの再読も面白い。 2021/03/20

Koning

16
タイトルの通りポエニ戦争を舞台にあのアルプス越えを舞台に描く歴史物の児童文学。イベリアの東岸バレンシアに位置するサグントゥム(バレンシアの真ん中ぐらいですね)で宝探しをしていた家族の姉弟が穴を掘る老人を見つけて、その老人が語る物語ということになるのだけれど、これがまぁ波瀾万丈どころじゃない物語。何せカルタゴに焼き討ちされた(ローマの同盟都市ですから)サグントゥムでカルタゴの象スールーとその象使いカルタロに拾われてそのままハンニバルとともにアルプス越え。2013/07/17

トントン

11
戦いで家族と故郷を失った主人公の少年は、焼け跡で象のスールーと出会った縁でハンニバルの行軍に加わることになる。ハンニバルは主人公に自分の夢を語って聞かせ、主人公が倒れると励まして立ち上がらせてくれる。で、そんなハンニバルを慕い、彼のために戦い続ける…。しかし、戦禍でスールーが死ぬと、主人公には別の価値観が生じて戦列を離れる。最後までハンニバルに従ったのは聡明で冷厳な書記のシノレス。それは戦争の正体を追究し、後世に残すためという。命を捨てても故地を守ろうとする民族の思いが、頭で分かるだけでなく、心にも響く!2021/07/18

がんぞ

4
バラバラな民族の傭兵を集めて一つの目的≪ローマ打倒≫に結集するハンニバルの巧みさ。先輩の象つかいは「お前はローマを憎むことだけすればいい、あの人が勝つ戦略は考えてくれる」。カルタベニ人が故郷の近くに来て500人が脱走したとき、残り2500人も除隊させた、それで残りの士気は高まった。どちらかが生き残り相手を滅ぼす、第一次で勝ったローマは廻船建設を禁止し過酷な賠償を課したが「あらたな銀山が発見されて」ふたたび繁栄してきた…先に攻めなければより無理な条件を課してくる(そうなった)…当時の軍隊は略奪で自らを養う…2017/01/17

がんぞ

4
陸軍国ローマと、海軍国カルタゴが戦って(最後には前者が後者を滅ぼした)ポエニ戦争の、第2次。《史上最高の軍人》ハンニバル(第1次を指揮したハミルカル・バルカの息子)のもとで象つかいとなり戦った少年の物語。第一次で海軍は壊滅したのであちこちの国から傭兵を集めてアルプス越えしてローマを攻める壮大な構想。機械力のない当時は象が最強の兵器、動く砦。馬よりも賢く(自分の象つかいの言うことしかきかない)、鼻で物を掴むことも自分で食べ物を採ることも、泳ぐこともできるしローマの持っていないもの。40頭いた象は険難を越え…

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