出版社内容情報
草地の下に，秘密の通路のように広がるうつろなトンネル．謎めいた自然を舞台に，危険なゲームが始まった！－本当の自分の居場所をもとめる少年と少女の心の成長をミステリアスに描く．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
13
彼女の小説には魔法がつきものだが今回魔法は一切出てこない。2022/10/11
pom
2
母親がいなくなり、父親には新しい恋人。自分のなかのもう一人の人格の友達と会話する少年トリス。かれの成長物語。2014/01/05
naonchi
1
初のマーヒー作品。YAには「子供の頃に読めれば良かったのに」と思う作品と、「どの世代が読んでもいい」作品があると思いますが、これは前者。人が死んだり、傷付いたりしない、エグ過ぎないミステリー・サスペンス。子供の頃のしっかりと言葉に出来ない不安や不満、現実とのお折り合い付け方など、子供の目線が最後までブレていない。大人読みすると、もっと色々な展開を期待しちゃいますが、ローティーンの頃の私が読んだらきっと面白い本として記憶に残ったと思います。2012/11/09
よきし
1
絶景の岬の突端のボロ屋に父と住むトリス。愛想を尽かして出ていった母親の帰りを待ちながら、父の新たな恋人に素直になれないで過ごす日々。学校ではたまにいじめられたりしながら、空想の相棒との冒険物語を日々夢想していたのだが、孤児院の少女に声をかけられたことから、彼の生活は一変する。後半の急展開、理想と現実のギャップなどぐいぐい惹きつけられたが、最後のおまけはちょっとタイミング良すぎてなんだかなぁという気も。2012/03/01
りうかん
0
気弱な父子家庭の少年は、タフな冒険家の相棒として活躍する夢想を楽しんでいたが、ある日孤児院で出会った少女と出会ったことから物語が動き出す。父親の再婚の予感、孤児院をうかがうおかしな男、そして少女の正体は？ 2018/05/27
