出版社内容情報
室町期を中心に生れた絵入りの短篇物語群.上巻は大英博物館蔵「伊吹童子」「猿の草子」以下12篇.下巻は「俵藤太物語」「弁慶物語」など8篇と語彙索引.中世の息吹を今に伝える挿絵を悉く収め,丹念な絵注を施した.
内容説明
南北朝から江戸初期までの300年、未曽有の乱世に生まれた短篇の物語草子には、庶民の夢―立身出世・富・都への憧れや信仰・想像力・エネルギーが満ち溢れている。酒呑童子の生い立ちを描く「伊吹童子」、児物語「あしびき」、白菊の精と姫君の恋物語「かざしの姫君」など12篇。従来の御伽草子のイメージを一新する。各作品に挿入された絵は、すべて収め、丹念な絵注を施した。
目次
あしびき
鴉鷺物語
伊吹童子
岩屋の草子
転寝草紙
かざしの姫君
雁の草子
高野物語
小男の草子
西行
さゝやき竹
猿の草子