出版社内容情報
円朝(1839‐1900)は落語家,講釈師として近世の名人とうたわれた人.針医兼高利貸の皆川宗悦が酒乱の深見新左衛門に殺されることに始まる怪談話.宗悦の娘園と豊志賀,深見の息子新五郎と新吉は互いに仇敵とも知らず情痴に狂う.舞台は江戸から下総の累ヶ淵に移り,これら因縁にあやつられた人びとの陰惨怪異の姿は一読肌に粟を生じよう.解説=久保田万太郎
内容説明
「牡丹燈篭」と並ぶ円朝の代表作は、針医兼高利貸の皆川宗悦が酒乱の旗本深見新左衛門に殺されることに始まる、因果因縁が複雑に絡み合う怪談話。宗悦の娘園と豊志賀、深見の息子新五郎と新吉は互いに仇敵とも知らず情痴に狂い…。