出版社内容情報
兎ならちと出て遊べ月の中-兎,猫,コスモスなど動植物17のテーマでよまれた俳諧をとりあげ,著者ならではの評釈を加えた俳諧随筆.俳諧の中の動植物の世界をみごとに浮かびあがらせた名著.(解説=奥本大三郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
57
猫や兎、鶴に雀といった小動物から龍に河童といった空想上の動物まで、俳句に読み込まれた動物たちを紹介した一冊。著者の俳句への博識ぶりには唯々脱帽だけど、語り口のせいか読んでいると実にのんびりとした気分になり、読んでいると駘蕩とはこういう事かとわかるような気がする。芭蕉、蕪村に子規といった名の通った作者から初めて聞く作者まで幅広く収録されており、同時に句の動物も擬人化から風景の一部までその魅力を余すところなく紹介されている。俳句はたまに読む程度の身ではあるが、句の奥深さ楽しさを何となく教えられたように思った。2019/07/11
gkmond
1
感想https://gkmond.blogspot.com/2019/04/blog-post.html2019/04/04
のほほんなかえるさん
0
心意気。可笑しみ。親しみ。2012/07/05