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岩波文庫
新訂 海舟座談 (新訂 勝部真長校)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003310014
  • NDC分類 289
  • Cコード C0121

出版社内容情報

卓越した政治手腕をもって崩壊直前の徳川幕府に重きをなし,維新後は海軍卿・枢密顧問官として明治新政府に参与した海舟(一八二三‐九九)が,その五十年に及ぶ政治生活をふりかえって語る体験談.歴史的証言として貴重なことはもちろん,筆録者巌本の筆は海舟の語り口を巧みにうつし,魅力あふれる人柄をいきいきと伝える.

内容説明

卓越した政治手腕をもって崩壊直前の徳川幕府に重きをなし、維新後は海軍卿、枢密顧問官として明治新政府に参与した勝海舟が、その50年に及ぶ政治生活をふりかえって語る幕末明治の体験談。歴史的証言として貴重なことはもちろん、筆録者巌本の筆は海舟の語り口を巧みにうつし、魅力あふれる人柄をいきいきと伝える。読みやすい新訂版。

目次

先生を失うの歎き
陳言
氷川のおとずれ
清話のしらべ(明治三十二年一月十四日最終訪問の記;明治三十二年一月二日;明治三十一年十二月二十日;明治三十一年十一月三十日;明治三十一年十一月十日 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

85
勝海舟が亡くなる直前の3年間に本人から聞いた話を書き起こしたインタビュー集と、海舟の没後に関係者が寄せた追悼文を集めた本。聞き書きは話の文脈や背景が分からなかったり、話題が次々飛んだりと読むのに骨が折れる。ただ、所々で現れる海舟の先見性や覚悟の大きさが際立っていて、背筋がゾワゾワした。追悼文では、勝家で女中やお妾をしていた女性の目から見た勝海舟が垣間見られる。大変な癇癪持ちで、一度怒ったら一週間は無言でふて寝だったらしい。そんな気難しい海舟に怯みながらも、訪問客の取次をする女中さんに愛を感じた。2014/05/21

佐島楓

30
勝海舟の肉声を筆録したもの。私が考えていたより偏屈で、癇癪持ちな一面もあるが、一度認めた人物についてはとても大切になさる方だったようだ。口の悪さにも閉口したけれど、言葉の端々に大物ぶりをのぞかせる。あとは記憶力の良いこと! 当時は日記を書くくらいしか記録手段がなかったということもあるかもしれないけれど、昔のことをよく覚えていらっしゃる。そのあたりが面白い。資料になるとみたので保存します。2014/08/26

双海(ふたみ)

23
飛ばし飛ばし読みました。(あのね、正直に言うと、つまらなかった。それはきっと私が阿呆だから)2015/07/11

yuzyuz_k

14
最初、読み難い感じで進みが悪かったんですが、次第に引き込まれて行く感じでした。 海舟の知見の深さや人柄が見えて、また私の中で、少し明治の風景が増えた感じがします。興味深い一冊で、いろいろ派生させくれます。 あと海舟は、上野の西郷隆盛の銅像を見て、気にいらなかったそうです。 実物とは違う部分もあると思いますが、日本に一人二人、西郷みたいな人物がいれば、この位の国は治ると言っている程ですから、西郷への想いが強かったのだとも読んで行くうちにわかって来ました。2018/01/23

hitsuji023

13
人物や政治の背景の注釈がないのでわかりづらい。だから、勝海舟や歴史に興味のある人以外にはおすすめしない。しかし、読んでいると勝海舟が目の前で話しているような気分になれる。口調などまさにこのままだったのだろう。潔さやはっきりした物言いに魅力を感じる。「この頃の人は、自分でエラがって、議論ばかしして、うるさいから、理屈を書いた物を見ると癇癪にさわる。それで、人情本や、古人の書いたものをヒマヒマに見てます」2022/12/11

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