岩波文庫
復讐と法律

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003314739
  • NDC分類 321
  • Cコード C0132

出版社内容情報

他人から害を受ければ復讐の感情がおきるのも当然であろう.しかし讐には讐で報いたならば,人は死傷し,一家は崩壊,部族もまた亡びるやもしれぬ.この危険を避けるために,どのように私的制裁から公的制裁へと移行したかを,ローマ法・周礼はもとより古事記・旧約聖書・コーランなどから豊富な例証を用いて説述. (解説 杉山晴康)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

筑紫の國造

6
「法律」という一見固そうなテーマではあるが、著者の文章力によってかなり読みやすいものになっている。タイトルの通り、「復讐」という行為がいかに「法律」という公的な権力に昇華されていくかを古今東西の古典や法律を引用しながら、説得力を持って記述されていく。ただし、未定稿なので重複する部分も多く、文章が練れていない部分も多い。もちろん、これは著者急逝が理由なので仕方のないことではあるが。一読の価値がある、法律についての古典といえる。2022/01/17

Haruka Fukuhara

4
あまり期待せずに著者名だけで借りてみたけれど、冒頭から読ませる文章で面白かった。著者は日本近代法の父とも言われる人物。「およそ人類の進歩、文化の発展、広く言えば万有の存在、進化は、個体と総体との調和即ち有機的合化である。これを人についていうならば、個人と社会との調和一致であり、これを力よりいうならば、個体力と社会力と―私力と公権力と―の調和一致であり、これを哲学的にいうときは、自我と大我との一致が人類の進歩またはその文化の発展となるのである。多衆集って互助共存するは人類の本性である」等々。2017/05/05

瀬川

0
★★★★★ 「命懸けの居催促」は今でも効くかもしれない

新橋九段

0
復讐と法律にかかわる歴史的変革が、案外わかりやすくまとまっている。ようは順番に復讐が禁じられていったということなんだけど。2016/04/27

Isao Nakasuji

0
2012/01/22

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