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岩波文庫
バッハの生涯と芸術

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003350713
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C0173

出版社内容情報

音楽家フォルケル(一七四九―一八一八)の手に成る(一八〇二).バッハの生涯を簡単に触れた上で,作品,作曲の方法,演奏の仕方,弟子の養成等について語り,ドイツの国民的財産としてのバッハを顕彰した最初の本格的評伝.諸処に挿入された訳注によって,一九―二○世紀のバッハ研究の変遷を辿ることができ,恰好の入門書ともなっている.

内容説明

音楽家フォルケル(1749‐1818)の手に成る本書(1802)は、バッハの生涯を略述した上で、作品、作曲の方法、演奏の仕方、弟子の養成等について語り、ドイツの国民的財産としてのバッハを顕彰した最初の本格的評伝。諸処に挿入された訳注によって、19‐20世紀のバッハ研究の変遷を辿ることができ、恰好の入門書ともなっている。

目次

バッハ一族
バッハの生涯
クラヴィーア奏者としてのバッハ
オルガン奏者としてのバッハ
作曲家としてのバッハ
教師としてのバッハ
バッハの性格
バッハの作品
推敲するバッハ
バッハの精神

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風に吹かれて

20
 1802年、音楽史家であり作曲もするフォイケルが出版したバッハ伝。バッハ愛を感じる本である。あまりに愛しているために見たいように見たバッハ像が描かれていると思うが、訳者が注で補足してくれているので安心して読める。 バッハに関する基本の本のようで新しい発見をしたという感じにはなれなかった。それだけ本書に書かれていることを基にした説明を見聞しているということなのだろう。本書の存在を知っていれば早く読んでおくに越したことはないと思う。ただ、音符に関する部分は楽譜を読めない私には理解できなかった。 →2022/11/10

よしひろ

7
音楽の父、バッハ。卓抜した才能を輩出したバッハ一族。その旋律の独創性ゆえに、バッハは音楽大国ドイツの至宝だといえるだろう。2015/12/30

ヨハネス

5
来月から半年かけて音楽仲間とバッハを練習することになったのでプログラムの曲解説の参考用に。かなり役立ちそう。しかし内容が硬いのか翻訳が高尚なのか、個人的に非常に読みにくかった。初めて見る漢字にはルビがふってあるけど。バッハといえばメンデルスゾーンが世界に紹介したと聞いていたけど、フォルケルって人が先に研究してるのね。バロック音楽によく付けてある数字の意味、使い方がこれでやっと少しわかって非常にうれしい。といっても数字を頼りに和音を実際に作ることはむずかしそう。定年後の楽しみの一つに入れて置こう。2021/07/22

algon

5
J・S・バッハは生前活躍したにも関わらず死後はほぼ忘れ去られ作品も顧みられることは無かった。しかし本書の著者フォルケルがバッハの死後約50年を経てその偉大な業績を研究して紹介した。多少のムーブメントは起きたものの本格的なバッハ回顧が行われるのは1829年メンデルスゾーンによる「マタイ受難曲」の成功まで待たなければならなかった。本書は200年以上前のものだがバッハ学の基本、とりわけ鍵盤楽器についての造詣を与えてくれる。ここ数年のにわかバッハリスナーの私も非常に興味深く読んだ。オルガン曲はまだ未知、先は遠い。2019/07/08

Timothy

4
バッハは存命中、作曲家としてのみならず演奏家や教育者としても尊敬を集めたが、流行に符合しなかったためか大衆の人気はさほどではなく、死後は殆ど忘れ去られていた。広い再評価は死後約80年、メンデルスゾーンによる公演まで待たねばならなかった。そんな中でバッハがいかに素晴らしい音楽家であったかを熱心に宣伝していたのが本書の著者フォルケルである。自身も音楽家であるため、かなり具体的な内容になっている。大衆向けというよりは、音楽を解する人々がバッハをよく知らないのを「勿体ない」と感じて教えているような印象を受けた。2017/04/15

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