出版社内容情報
ダーウィンの『種の起原』(一八五九年)は,生物学のみならず,社会思想・世界観にまで極めて大きな影響を与えた.しかし,彼の学説は直ちに受けいれられたわけではなく,哲学者・神学者をも巻き込んだ激しい論争が五○年間続くことになる.本書は,その間の情勢を同時代の生物学者・哲学者の論考によってたどるものである.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シンドバッド
3
関連論文を、まとめて手軽に読めるのが、最大のメリット。2015/05/05
xtcblar
2
キリスト教的世界観から逃れられなかったダーウィン否定論者たちを笑うわけにはいかない。進化を否定する革新的な学説の訪れはいつあるともしれないんだから。 2023/04/04
葛
1
1994年11月16日第1刷発行 編訳者:八杉龍一 発行者:安江良介 発行所:株式会社岩波書店 印刷:精興社 製本:桂川製本 T.H.ハクスリ、E.H.ヘッケル、C.ライエル、H.スペンサー、E.フォン・ハルトマン、ラヴォー・ド・レストラード、K.A.ティミリャーゼフ、J.デューイ2019/02/10
壱萬弐仟縁
0
J.デューイのプラグマティズムと、進化論のかかわりが興味を引いた。ただ、日本人というヒトの人口は減少しているので、社会的には進化というより、退化しつつある。だから、進化社会ではないのが、格差社会なのではないか、と思いながら読んだ。2012/05/02