出版社内容情報
日本資本主義論争史上定評のある画期的名著.明治三○―四○年代の日本の産業資本の確立過程の分析を通じて,日本資本主義の軍事的半農奴的パターンを検出し,それが日本資本主義の帝国主義への転化過程を特色づけることを明らかにする.日本資本主義の分析によりマルクスの再生産理論の具体化がみごとに果される. (解説 南 克巳)
内容説明
日本資本主義論争史上定評のある画期的名著。明治30‐40年代の日本の産業資本の確立過程の分析を通じて、日本資本主義の軍事的半農奴的パターンを析出し、それが日本資本主義の帝国主義への転化過程を特色づけることを明らかにする。日本資本主義の分析によりマルクスの再生産理論の具体化がみごとに果されている。
目次
第1編 生産旋回=編成替え(生産旋回=編成替え。資本関係創出過程の裡に示された所の、日本資本主義の軍事的半農奴制的性質;分析。産業資本確立期に視点をおける、軍事機構=鍵鑰産業の強靱な統一性を基軸とする所の、また半隷農的零細耕作農民および半隷奴的賃銀労働者を労役土壌とする所の、問屋制度的家内工業=マニュファクチュアの諸形態 ほか)
第2編 旋回基軸(旋回基軸。半農奴制的零細耕作を隷役土壌とする巨大なる軍事機構=鍵鑰産業の強力的創出過程;分析。産業資本確立期頃に視点をおける、半農奴制的零細耕作を隷役土壌とする所の、また衣料生産における生産旋回=編成替えの基軸たる所の、軍事機構=鍵鑰産業の構成。基本構造 ほか)
第3編 基柢(分析。日本資本主義の基礎規定としての半封建的土地所有制=半農奴制的零細農耕;基本線。半封建的土地所有制=半農奴制的零細農耕に規定せられての展望)