出版社内容情報
赤ちゃんは,母親との肉体のつながりから離れ,新たな心のつながりの中へ出発する.無力に見える新生児も,実は人とかかわろうとする積極的な動きを見せる.著しく進んだ発達研究の知見をもとに,誕生から三歳までの子どもが周囲とのかかわりの中で,どのような道すじで育っていくかを明らかにし,さらに現代の子育ての問題を考える.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sk
3
人間としての赤ちゃん。2023/05/12
ひ
1
実際の実験例と共に解説されており、初心者でもわかりやすかった。部分的にではあるが、育児にも役立つ部分があると感じた。古い本ではあるが、現代でも通用する良書だと思う。2021/03/31
Naota_t
1
★3.3 約40年前の本であるが、とても興味深い。誕生から3歳までの心の発達について説明している。子供は「こういうはず」「こういうつもり」で動く。心が発展途上なだけに、思考回路が乏しく、様々な面から物事を考えることができない。それは仕方のなく、どれだけ説明しても理解不能なので、まずは「自分で」納得いくまでさせてみることが大切だ。大人なら無意識にすることも、幼児にとっては一生懸命考えた結果、やっと理解できることも多い。どんな小さなことでもそれができるようになるのはすごいことなんだ、と改めて感心した。2019/03/27
蘇芳
1
妊娠〜出産までのあいだ、現場の人にも聞きながら読んだ。さすがに30年前の本なので、今と異なることも書いてあるようですが、母性云々のくだりはいつの時代も変わらないなあと。たくさんの人と子どもを育てていくのが良いという作者に同感。育児の教科書的内容の幅。2013/08/14
moama
1
同時期に買った「私は赤ちゃん」に比べると、ややとっつきにくかったです。2011/02/13